10月から12月の約二か月間、タイのカセサート大学付属高校にて日本語を教えるお手伝いをさせてもらっています。
帰国までもう2週間を切りました。
ここでの生活を通して気づいたこと、考えたことが溜まってきたので書いていきたいと思います。
タイの学生は元気?
一言でいうならタイの学生は元気な子がとても多い印象です。
日本だと授業中はあまり積極的には発言せず、それが一種の美徳?かのように考えられている雰囲気がありますがタイでは違います。
授業中でも基本的にそれぞれのマイペースを崩しません。終始、和やかなペースで会話を続けていてみんなが黙ってシーンとするなんてシーンはほとんどありませんでした。
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もしかしたらシーンとされた方もいるかもしれませんがマイペンライで続けます!
先生が生徒に手を上げさせて回答させるなんてこともないし、聞けば誰かしらがおしゃべりをしているかのように答えてくれたりします。
もちろん、学校によってまちまちなのかもしれませんがこうした違いはとても新鮮でした。
助け合いの精神
一番驚いたのがこれです。
この学校には親のコネで入ってきた子と実力で入ってきた子がいます。
そのためそれぞれの学力も人それぞれでかなり異なる場合もあります。
中には、AD(Attention Disorder)やLD(Learning Disorder)の子も交じって勉強しています。
そういった子に限らず授業中にある生徒が答えられなかったりする場合には周りが時に我先にといった具合に教えてあげようとするんですね。
こうした光景は少なくとも僕は日本であまり見たことがありませんでした。
タイはみんな大事?
下の画像はとある生徒の回答です。
これを見た時は思わず笑ってしまったのですが、後でこのことを日本人の先生に話すとこのように答えるタイ人は多いということを聞きました。
なぜこのような回答をする人が多いのでしょうか?
仏教についてまだあまり詳しくないのでそこら辺の理由はまだよく分かっていないのですが、いろいろと興味深いです。
初めてタイを訪れた時、大学生にこのような質問をしてみました。
「日本は確かに先進国として発達したとは思うが、幸せだと感じている人は多くない。タイは新興国として発達してきてこれからもしかしたら日本のようになってしまうかもしれないが、タイの学生は何を思って勉学に励んでいたりするのか?」
私のつたない英語できちんと伝わったのか分かりませんが、「家族を大切にできればいい」といった趣旨の発言をしていました。その時、バスが出発間近で時間がなくなってしまい十分にその理由などを聞くことができなかったので、具体的には分かりませんがタイではこのように「家族」や「友人」を大切にする考え方が根付いているのかもしれません。
このようにタイと日本の考え方の違いを垣間見ました。
現地で働く日本人の先生も仰っていましたが、こうしたことが一番彼らから学ばせられたことだそうです。
「タイ人」はこうと主張したいわけではなく、他の国の事情を知らないので一概に言えない面もあります。
ですが、日本ではなんでもかんでも「自己責任」として他者を切り捨てる風潮が強くなってきたことを考えると、こうした相互扶助の姿勢を見習いたいなと思うようになりました。